岡山県在住・女児
生後すぐに受けた新生児聴覚スクリーニング検査で、娘は右耳が聞こえていない可能性大とされ、精密検査をすすめられました。
娘が4カ月になった頃、ABR検査を受け右耳は90dbに無反応(それ以上の大きさは検査せず)、左耳は40dbとの結果が出て、一側性の先天性難聴と言われました。耳鼻科の医師は「今後良くなることはない」「左耳が聞こえているので日常生活や言葉の発達には問題ない」とのこと。
それでも、何とかならないかと思うのが親心で、色々と情報を探し始めました。しかし、小児科も耳鼻科も鍼灸院も、先天性は治らないと言うばかりでした。片耳は聞こえているので余計に問題ないとされました。
セタガヤ治療室のHPを見つけたのは娘が5カ月の頃でした。先天性難聴でも治療対象としていると明記されているのは初めてでした。遠方であることもあり、お電話にて相談させていただいたところ「同じような赤ちゃんや子供さんが通われている。早いにこしたことはないが、都合が良くなってからで良いのでどうぞお越し下さい」との事でした。その言葉に希望の光を見つけ、ひとまず受話器を置きました。
その後、1歳の頃、2度目のABR検査を受けましたが、やはり右耳は90dbにも無反応のままでした。娘は、確かに日常生活にはなんら問題なく、言葉もどんどん増え右耳のことは忘れてしまうほどでした。 しかし、左耳を下にし顔を横に向け大きな物音にも反応せず、静かな世界で眠りにつく娘に時々複雑な気持ちになっていました。
1歳6カ月になりやっとセタガヤ治療室に通いはじめ、週1~2日のペースで治療して頂きました。 それから5カ月が経ち、1歳11カ月で受けたABR検査では、右耳に80dbでの反応が見られました。前回同様に、検査した耳鼻科の医師には「体調にもよる」「今後さらに良くなることはない」等と言われましたが、80dbという結果と治療室を信じ、今後も状況が許す限り頑張って通わせて頂きたいと思います。