網膜色素変性症
症状説明
網膜色素変性症は遺伝性で、ほとんど両眼に起こる進行性の病気です。主な症状は、夜盲(いわゆる鳥目)、視野狭窄、視力の低下です。
小児期に発病することが多く、網膜にある光受容細胞のうち、暗いところでものを見る桿体細胞がしだいに壊されていくために暗いところでは物が見えにくくなり、病気の進行とともに視力が低下してきます。視力低下の進み方には個人差がありますが、失明する可能性が高い病気です。
また、この病気による網膜損傷の進行を遅らせる治療法は一般的には、まだ確立されていません。
治療実績
特定疾患(いわゆる難病)に指定されている病気です。10代から70代までの多くの患者さんが通院していらっしゃいます。
「失明後の世界が広がるので今の内から点字の勉強をしておきなさい」と言われた患者さんが、それどころか裸眼で運転免許を更新した例もあります。
また特定疾患の手続き更新の為、年1回視野検査を受けておられる方が多く、その検査結果を見せていただいても現状維持かあるいは改善されている方がほとんどです。
ただし、20人に1人位残念ながら進行が止まらない場合があります。しかしその場合でも進行の速度ははり治療開始前に比べて非常にゆるやかになっています。